授業は『論語』の素読で始まります。佐久先生の声に続き、全員で声を揃えて詩を読んだ後、それがどのように解釈されてきたか、そして現代だからこそ佐久先生はどう解釈するかを聞きます。言葉と内容に潜在する価値を感じ取ることで、自然に自分なりの解釈へと考えがめぐります。『論語』『孟子』を自分なりに読み解くことは、物の見方を鍛える、今を読み解く訓練に他なりません。
続いて、漢文の基礎知識と、背景となる中国の価値観・歴史観などを学び、漢詩の読み方や文法、また中国の風習を知ることで、驚くほど詩への理解が深まりました。





短歌も俳句も知ってはいるけど、はたして私にも詠めるのかな?戸惑いながらも、林望先生に手をひかれ、みんなで創作の森へと足を踏み入れました。
丸の内仲通りには、彫刻が設置されています。さりげなく街に溶け込んでいるのも良さのひとつ、でも街にあるアートと対話ができたら、新しい街との出会いが、散歩の楽しみが、生まれるはず。プロジェクトを手がけた鈴木先生と、写真は、箱根彫刻の森美術館の方とともに、初夏のたそがれどきの散策を楽しみました。
「いいものをたくさん見ると、感性が磨かれる。」「本物を見ること、本物に触れること。これ以上のものはない。」
この講座の特長は、なんと言っても簡単な台本を使い役割を演じるワークショップや、最終回の発表に向けたミニ戯曲のグループ創作といった、実際に身体をつかう体験の数々。
最初は、知らない人同士、また演劇については素人の方々ばかりのなかで、ミニ戯曲を創りあげることができるのか不安顔の方も多かったのですが、平田オリザ先生からのわかりやすい創作メソッドの教えと、皆さんの積極的な取り組みの相乗作用で、各グループとも素晴らしい作品を創作し、各々が名演技を披露しました。
講座を通して、普段何気なく耳にしている、発している言葉への知覚感性が高まったとともに、創作活動における対話のなかから、お互いが反応し影響を与え合うことの大切さ、そしてそこから生まれる価値について気づきを得ることができました。また、演じることによって、自分の新たな一面を発見できたことも大収穫でした。
映画プロデューサー・李鳳宇さんは、かつてフランス留学中に500本以上の映画を鑑賞し、感想や創作のアイデアをつづった「映画ノート」を書き溜めました。この「映画ノート」にならい、講座でも、一人ひとりがオリジナルの映画ノートを作成。映画を観おわった後に湧く、喜・怒・哀・楽・愛・勇気といった感情をつづりました。そのノートは、李鳳宇さんによる進行のもと、全員で共有します。
ひとつの映画に寄せられるノートの内容は、まさに十人十色。たとえば『フラガール』では、当時の時代背景から作品の持つメッセージに迫ったノート、印象に残った台詞をたくさん取り上げながら、作品にこめられた夢と希望を語ったノート、さらには主人公と自分自身の生き方を照らし合わせたノートなど、全員がそれぞれの視点からさまざまな思いをつづりました。