阿刀田高さんと楽しむ【本当に面白い中編小説】

多彩で知的な大人の読書会、文学と創造の世界をおおいに楽しもう


最新のご案内について

日本経済新聞をご覧くださった方々より、多くのお問合せをいただいております。阿刀田高先生の次回の開催は2019年10月を予定しています。詳細案内およびお申込受付は7月下旬を予定しています。案内を希望される方は資料請求フォームよりご連絡先をお知らせくださいますようお願いいたします。


いろいろな中編小説と戯曲を読んで語り合おう。人生に喜びを加え、イマジネーションを膨らませ、日常の知的創造を豊かにしよう。

作品のセレクションは、ちょっとユニーク。それは文学の豊かさであり、多様性を楽しむことにつながる。推理小説も加えた。天下の名文もある。神にも触れ、20世紀を席巻した実存主的な思案とはなんなのか。そして、どの作品もおもしろい。

作家が作品に託したさまざまなモチーフをめぐり、人間や社会を考えるかてとしよう。クリエイターたちの工房の秘密もさぐってみよう。

阿刀田高

阿刀田高

阿刀田さんが選んだ中編小説を、阿刀田さんと味わう

作家として900編を超える小説を書き続け、人生、人間、恐怖やユーモアを綴るとともに、長きにわたり直木賞選考委員や日本ペンクラブ会長を務めてこられた、阿刀田さんならではの視点や洞察で小説をじっくり味わいます。

知的で創造的、大人の読書会を楽しもう

自分では選ばなかった小説に出会い、味わう。小説を通じて語り合い、様々な人間を知り、人生を知る。小説を思いっきり楽しむ大人の読書会です。「読書は大人の喜びだなとわかりました」「今頃ですが本好きになってきました。成長もしています」と好評だった昨年に続いての開催です。

おすすめする方

  • 多彩な作品に出会い、小説や読書をより楽しみたい方
  • 文学の豊かさ、面白さに触れ、魅力を堪能したい方
  • 初めての方も、前回ご参加の方も楽しめます。

講師

阿刀田高

阿刀田高あとうだ・たかし

作家

昭和10年(1935年)東京生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業後、11年間、国立国会図書館に勤務。その後軽妙なコラムニストとして活躍した後、短編小説を書き始め、昭和54年『来訪者』で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞を、平成7年『新トロイア物語』で吉川栄治文学賞をそれぞれ受賞。著書には『知っていますか』シリーズ、小説『闇彦』、『知的創造の作法』など多数。

国語政策への寄与で2003年紫綬褒章、2009年旭日中綬章受章。日本ペンクラブ第15代会長、1995年から2013年まで直木賞選考委員を勤めた。山梨県立図書館長。

主要著書


開催概要

日程2017年 10/28、11/25、12/16、1/20、2/24、3/24、4/21(すべて土曜日) 全7回
時間14:00-17:00(3時間)
定員25名
会場慶應丸の内シティキャンパス
参加費

agoraメンバーシップは講座参加費の割引と講演会の受講券がセットになったお得な制度です。詳しい内容はこちらをご覧ください。


講座内容


10月28日(土)14:00-17:00

第1回谷崎潤一郎『春琴抄』

小説の第一人者の代表作

まずユニークな名作に挑戦しよう。文芸において至芸はエゴイズムであり、それは周囲を食い殺す。そこからなにを読み取ればよいのか。


11月25日(土)14:00-17:00

第2回アイラ・レヴィン『死の接吻』

とてもすてきなミステリー

だれもが認める推理小説の名作。推理小説は守るべきルールが伏在するジャンルであり、それを守りながらどうユニークなトリックを創るか、これはその代表例だ。ドライサーの名作「アメリカの悲劇」のミステリー版とも言われるが、その吟味も一興かも。


12月16日(土)14:00-17:00

第3回有吉佐和子『華岡青洲の妻』

オーソドックスな名作

日本の医学史の一端を示しながら、嫁と姑の対立、家族制度と女の幸福を描いた、有吉佐和子の代表作。小説とはなにか、その典型を示す構成にもなっている。小説の名作を賞味しよう。


1月20日(土)14:00-17:00

第4回中勘助『銀の匙』

天下の名文

幼年から青年への成長をみごとな文章で描いている。この作品にノスタルジーを実感する世代はもう少ないだろうが、ここには明らかによき時代の日本があるようで微妙に懐かしい。日本語の美しさの代表として折り紙つきの作品に、サムシングをさぐろう。


2月24日(土)14:00-17:00

第5回遠藤周作『沈黙』

神とは何か

一度は神について考えてみよう。カトリックの神と日本人の信仰、そのはざまから見えてくるものはなんなのか。読んで楽しい小説ではないが、ある時代の現実として知っておくべきことも多い。


3月24日(土)14:00-17:00

第6回ジャン・アヌイ『アンチゴーヌ』

演劇を読む

20世紀フランス文学の中から、ビヤン・フェ(よくできた)代表として、あえてこの戯曲を選んでみた。テーマはギリシヤ神話の有名なエピソードであり、この講師がこれを扱うのはつきづきしい。実存主義の督見にもよい。


4月21日(土)14:00-17:00

第7回夏目漱石『それから』

一番のお勧め

漱石の小説の中ではこれがナンバーワンではあるまいか。ストーリーもモチーフも整っているし、漱石の迫力ある筆致もわかりやすい。漱石の作品の中では唯一とってよいほど女性が“立って”いる点も注目したい。この作品を軸に漱石の全体像を展望したい。文学とは何か、さいごにこれも一考しよう。


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お問合せ

慶應丸の内シティキャンパス