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「スポーツ」は19世紀末、世界の表舞台に突然、登場し、たちまちにして最も重要な大衆文化となりました。今日サッカーのスーパースターたちは合衆国大統領より有名かもしれません。一方、人類は古今東西、おそらくは数万年以上にわたって”身体を使った遊び”に親しんできました。「オリンピック」は古代ギリシャ以来、3000年の歴史を持ちます。なぜ、この100年間、われわれ人類はとりわけスポーツに熱狂しているのでしょうか。
間もなく開催される東京オリンピックを前に、「スポーツ」というものは人類にとって何なのか、「スポーツ」は人類をどう変えたのか、われわれをどこに連れて行こうとしているのか、考えてみたいと思います。
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“sports”という言葉は17世紀の英国で生まれ、広く使われ始めた言葉です。スポーツという営みは、単に「体を使った遊戯、競技」というだけでなく、近代文明またイギリス文化の特徴が濃厚に取り込まれた文化と思想の現象でした。「スポーツ」とはそもそも何なのでしょうか。どこでどのようにして生まれたものなのでしょうか。歴史的考察から説き起こします。
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もうすぐやってくる2度目の東京オリンピック。しかし、「オリンピック」とはそもそも何なのでしょう? われわれが知っている「五輪」の競技大会と、古代ギリシアのそれとでは、どこが同じで、どこが違うのでしょうか? 紀元前のスポーツ選手たちも「メダル」を目指して、必死に戦ったのでしょうか? 3000年を隔てた考察から、「オリンピック」の本質を見つめ直します。
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「スポーツ」は17世紀英国で成立したものですが、“身体を用いた遊戯”は世界各地どこにでも存在します。たとえばドイツには、「体操(トゥルネン)」がありました。なぜ、ドイツ語圏は「スポーツ」ではなく、「体操」を生み出したのでしょうか。スポーツと体操は、いつどのようにして出会い、どのように結びついていったのでしょうか。近代ドイツの歴史とともに紐解いてゆきます。
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19世紀末、新聞や雑誌の急速な発展とともに「観るスポーツ」や「スポーツを語る」文化が登場し、たちまち人々の重要な娯楽になっていきます。やがては、スポーツはそれぞれの「国家」のイメージを代表するようなものにさえなってゆきました。その主たる舞台となったアメリカと、「スポーツヒーロー」を生み出したボクシングの歴史をふり返ります。
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日本にとっても「スポーツ」は近代の現象でした。近代社会の中でのスポーツの重要性にいち早く気づいていたのは、他でもない福澤諭吉でした。またNHK大河ドラマでも話題になった嘉納治五郎は、伝統的な「柔術」を近代スポーツとしての「柔道」に作り替えました。ふたりを話題の中心に、江戸期までと近代の日本人の身体感を比較考察します。
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スポーツは、科学的に人間の肉体をコントロールしようとする営みでもあります。そこでは、人間の「身体」のイメージと意味が激しい変容を受けます。スポーツによって、人間はどのように変わってきたのでしょうか。われわれの未来に待ち受けているのは、「スーパーマン」なのでしょうか、「サイボーグ」なのでしょうか、それとも……?
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