慶應義塾大学アート・センター
【アート深耕! 仏像―祈りの造形―】

※こちらの講座は終了いたしました。

若き古代の仏像と祈りの世界を訪ねる

今、空前の”仏像ブーム”が起きています。2008年東京国立博物館で開催された「国宝 薬師寺展」には約80万人の人々が、2009年「国宝 阿修羅展」には94万6千人もの人々が訪れました。古来より祈りの対象であった仏像は、今日も私たちを魅了し続けています。

本講座では、白鳳時代から天平時代前期に的を絞り、大陸や朝鮮半島からの影響を受けつつも、日本独自の造形表現が刻まれることになった<若き古代>の仏像たちに迫ります。“仏像と対話する”という斬新な鑑賞方法を提案し、幅広い層に支持される数々の企画展を手がける金子啓明氏を講師に招き、古の仏像と祈りの世界を訪ねます。

[慶應義塾大学アート・センターとは]

慶應義塾の歴史と伝統が培ってきた学芸の土壌と、さまざまな学問領域の成果を総合する立場から、現代社会における芸術活動の役割をめぐって、理論研究と実践活動を広く展開する研究機関です。新しい時代にふさわしい文化的・芸術的感性の醸成と表現活動の可能性を追究し、溌剌とした文化環境の創出に寄与することを目的としています。

慶應義塾大学アート・センター http://www.art-c.keio.ac.jp/

眼で観て、心で愉しむ

知識を深めるだけではなく、仏像の写真や実物を通して一人ひとりが抱いた印象や感じたことを、クラス全体で共有しながら愉しみます。

フィールドワーク

東京国立博物館を訪れ、仏像を鑑賞するとともに、博物館という展示空間の在り方、意義についても理解を深めます。

お勧めしたい方

仏像の魅力、意味深さを愉しみたい方

単なる鑑賞ではなく、造形芸術が持つ奥深さに触れたい方

日本古来の仏教文化について理解を深めたい方

開催概要

日程:2009年 11月11日(水)、11月18日(水)、12月2日(水)、12月16日(水)、2010年1月13日(水)、1月30日(土) 全6回

時間:

  •  第1回~第5回18:30-21:30(3時間)
  •  第6回12:45-15:45(3時間)

定員:25名

会場:慶應丸の内シティキャンパス東京国立博物館(第6回)

参加費:105,000円(税込) 割引制度 キャンセル規定

協力:慶應義塾大学アート・センター

講座内容

11月11日(水)18:30-21:30

第1回 仏像の今日

東京国立博物館では、「国宝 薬師寺展」、「国宝 阿修羅展」に続き、2010年秋に「東大寺展」(仮称)を企画しています。今なぜ仏像が注目されているのでしょうか。仏像とは何かを考えながら、仏像展の意義を考えます。

11月18日(水)18:30-21:30

第2回 阿修羅―魅了する造形

三つの顔と六本の腕を持つ三面六臂の興福寺・阿修羅像は、今も人々を魅了してやみません。阿修羅像を中心に、八部衆や釈迦十大弟子像を取り上げ、天平彫刻の特色である繊細な表情の魅力に迫ります。

12月2日(水)18:30-21:30

第3回 白鳳―継承と発展のかたち

白鳳時代の仏像には、飛鳥の古様を継承しつつ、大陸や朝鮮半島から伝わって来た新しい感覚を取り入れた奥深い表現が醸成されました。中宮寺の半跏思惟像を通じて白鳳彫刻の深層を探ります。

12月16日(水)18:30-21:30

第4回 白鳳―花開く生命のかたち

法隆寺の阿弥陀三尊像(橘夫人念持仏)を取り上げ、白鳳彫刻の白眉ともいうべき若々しい造形感覚を考察します。

1月13日(水)18:30-21:30

第5回 白鳳―国を支える仏のかたち

白鳳彫刻の頂点に立ち、圧倒的な量感と自然でみずみずしいかたちを追及した薬師寺金堂薬師三尊像を取り上げ、その表現の特徴を通じて仏像の国家的な意義を考えます。

1月30日(土)12:45-15:45

第6回 仏像と対話する <フィールドワーク>

【会場】東京国立博物館

日本の古代彫刻の宝庫である東京国立博物館・法隆寺宝物館を訪れ、四十八体仏と呼ばれる小金銅仏との対話を愉しみます。(文化財の新しい鑑賞システムであるミュージアムシアターも体験します。)

参加申込

受付は終了いたしました。

この講座へ興味をお持ちくださったみなさまへ
<『夕学五十講』講演情報>

2010年4月27日(火) 平田 オリザ 「対話の時代に向けて」
2010年4月28日(水) 伊東 乾 「音楽の効用、笑いの効用~脳認知の基礎研究から業務マネジメントまで~」
2010年6月16日(水) 小池 龍之介 「自己洗脳の罠の外しかた」
2010年6月30日(水) 宮田 亮平 「ときめきを伝えるとき~自作を通して~」
2010年7月13日(火) 柳家 喬太郎

「「落語」の噺」

2010年7月23日(金) 種田 陽平

「映画の中で生きる芸術」

金子啓明

  • 金子啓明(かねこ・ひろあき)

    興福寺国宝館館長、東京国立博物館特任研究員(元副館長)

     

    慶應義塾大学文学部修士課程修了後、東京国立博物館にて仏像彫刻を研究。同館にて彫刻室長、法隆寺宝物室長、企画課長、事業部長を経て副館長。現在、興福寺国宝館館長および東京国立博物館特任研究員。専門は日本彫刻史。
    博物館の企画展として「金銅仏 中国・朝鮮・日本」展(1987年)、「大和古寺の仏たち」(1993年)、「法隆寺献納宝物」(1996年)、「仏像 一木にこめられた祈り」(2006年)、「国宝 薬師寺展」(2008年)、「国宝 阿修羅展」(2009年)などを手がける。

     

    主な著書

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