阿刀田高さんと読み解く 
【古代ギリシャ・ローマの知恵】
~神話、演劇、そして三人の英雄~

西洋を理解するための教養として「古代ギリシャ・ローマの知恵」を読み解く

西洋社会の文化や思考・行動原理の基底には、キリスト教の精神と並んで「古代ギリシャ・ローマの知恵」があると言われています。
古代ギリシャは紀元前5世紀~4世紀に、古代ローマは紀元前2~後4世紀に隆盛期を迎えました。両国とも、稀代の英雄の活躍により広大な勢力圏を実現する一方で、神話・演劇・芸術・哲学・政治制度等々の幅広い分野で、西洋社会の基盤となる「知恵」を生み出し、二千年以上の歳月を経た今もなお、強い影響を残しています。

長年に渡って、西洋古典・教養の啓蒙的な紹介者として活躍してきた阿刀田さんに導かれながら、古代ギリシャ・ローマの豊かな人間性と深淵な思想について思いを巡らせます。

 阿刀田高

「神話」「演劇」「英雄」の三部構成で学ぶ

本講座は、昨秋開催した『阿刀田高さんと読み解く【旧約・新約聖書とキリスト教】』の続編として、古代ギリシャ・ローマの知恵から西洋を理解します。1)神話、2)演劇、3)三人の英雄(アレキサンドロス大王、ハンニバル、カエサル)の三部構成で読み解き、あわせてソクラテス、プラトンをはじめとする哲学、芸術(絵画・彫刻)、統治制度(共和制、属州支配)、科学などについても、講義の中で随時とりあげる予定です。

お勧めしたい方

ギリシャ・ローマの歴史や芸術について理解を深めたい方

西洋文化、思想の源流を知りたい方

開催概要

日程:2011年 11/12(土)、12/3(土)、12/17(土)、2012年 1/7(土)、1/21(土)、2/4(土) 全6回

  • 時間:14:00~17:00 (3時間)

定員:25名

会場:慶應丸の内シティキャンパス

参加費:105,000円(税込) 割引制度 キャンセル規定

講座内容

11月12日(土)14:00-17:00

第1回 三つの視点から見るギリシャ神話

古代ギリシャ・ローマの神話を三つの視点から考えることで、神話がどのように生まれ、発展し、広がっていったのかを理解します。

  • ギリシャ神話のはじまりオリンポス12神の誕生と、原神話のエピソード
  • ヘラクレスの冒険譚、ホメロスの叙事詩によって広がった豊潤な世界
  • ギリシャ神話を自らの神話に融合させたローマ人

12月3日(土)14:00-17:00

第2回 ギリシャ神話が後世の文芸作品に与えた影響

ルネッサンスから現代にいたるまで、ギリシャ神話は多くの文芸作品の題材となり、多大な影響を与えてきました。阿刀田さん自身の作品も含めた後世の文芸作品から、ギリシャ神話の姿を見い出します。

  • ギリシャ神話がダンテ、ニーチェ、カミュに与えた影響
  • オルフェスの神話にアイデアを得た阿刀田作品

12月17日(土)14:00-17:00

第3回 ギリシャ古典劇にみる普遍性

ギリシャの諸文化のうち、現代にもっとも顕著にその姿を残し、価値を示しているのが演劇だと言われます。演劇の原点を通して、現代にも通用する芸術の普遍性とは何かを考えます。

  • 三大悲劇作家(アイスキュロス、ソフォクレス、エウリピデス)と喜劇作家(アリストファネス)
  • 『オイディプス』(ソフォクレス)の真価を味わう

1月7日(土)14:00-17:00

第4回 英雄アレキサンドロス大王

古代ギリシャ時代に登場した魅力的な人物の一人、古代マケドニアの英雄アレキサンドロス大王の歴史、人となり、理念を垣間見ます。

  • アレキサンドロス大王の生涯と人物像
  • 東西の交流とヘレニズムの誕生
  • 師アリストテレスに学んだこと

1月21日(土)14:00-17:00

第5回 ローマを苦しめたハンニバル、帝国の礎を築いたカエサル

30数頭の象を引き連れてローマに攻め込んだカルタゴの武将ハンニバルと、思慮、胆力、行動力すべてに傑出し、ローマ帝国の礎を築いた将軍カエサル。二人の人物像を通して西洋文化の原点を眺めます。

  • ハンニバルが意図したこと
  • カエサルにみる人間の決断
  • 歴史の"もしも"を考える

2月4日(土)14:00-17:00

第6回 ギリシャとローマ その知恵を比較する

古代ギリシャとローマは、ともに卓越していながら、資質としては全く異なっていました。全体のまとめとして、両者が後世に残した「知恵」を比較します。

  • 原理原則を尊び、芸術性に富むギリシャ
  • 実用性を重んじ、政治支配に優れたローマ
  • ギリシャ哲学がキリスト教に与えた影響

教材・課題図書(配布)

『私のギリシャ神話』(阿刀田高著、集英社文庫)

『オイディプス王・アンティゴネ』(ソポクレス著、福田恒存訳、新潮文庫)

『ローマとギリシャの英雄たち<黎明篇>‐プルタークの物語‐』(阿刀田高著、新潮文庫)

『ローマとギリシャの英雄たち<栄華篇>‐プルタークの物語‐』(阿刀田高著、新潮文庫)

参加申込

受付は終了いたしました。

阿刀田 高

  • 阿刀田 高(あとうだ・たかし)

    作家

     

    昭和10年(1935年)東京生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業後、一時国立国会図書館に勤務。その後軽妙なコラムニストとして活躍した後短編小説を書き始め、昭和54年『来訪者』で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞を受賞。平成7年『新トロイア物語』で吉川栄治文学賞、平成15年紫綬褒章、平成21年旭日中綬章をそれぞれ受賞。著書には『知っていますか』などシリーズのほか、小説『闇彦』など多数。日本ペンクラブ第15代会長、直木賞選考委員。

     

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