橋爪大三郎さんのセミナー
【宗教で読み解く世界】

※満席につき受付を終了いたしました。

世界を読み解くには、宗教が最大の補助線になる。

日本人は宗教を、軽くみています。教養や知識の問題だと思っている。適当に距離をおき、深くコミットする(はまる)のはまともな社会人でないしるし、みたいに考えている。こういう感覚は、とても特殊で、日本的だということを、理解しないといけません。
宗教は、異なる社会を理解するのに、もっとも大事なポイントです。ニュートンの基本方程式や、アインシュタインの相対性理論が物理学にとって欠かせないように、人間の社会、文明を理解するのに不可欠です。ヨーロッパ人も、インド人も、中国人も、当人たちは意識しなくても、長い歴史をへたキリスト教、ヒンドゥー教、儒教の発想や行動様式に支配されている。宗教を理解すれば、グローバル世界を読み解く最大の鍵が手に入るのです。

橋爪大三郎

宗教社会学の視点から考える

世界の宗教について比較研究し、社会学者として考察を深めている橋爪大三郎教授にガイドをお願いし、世界の主要な文明ごとに、社会と宗教の深いつながりを考えていきます。

お勧めしたい方

グローバル世界の現状、課題、将来像について洞察を深めたい方

個別の宗教について学問的に、いっそう理解を深めたい方

開催概要

日程:2012年 5/16、5/30、6/13、6/27、7/11、7/25(すべて水曜日) 全6回

時間:18:30-21:30(3時間)

定員:25名

会場:慶應丸の内シティキャンパス

参加費:105,000円(税込) 割引制度 キャンセル規定

講座内容

5月16日(水)18:30-21:30

第1回 ヨーロッパ文明とキリスト教

ヨーロッパのキリスト教は、西方の「カトリック」、そこから派生した「プロテスタント」、東方の「正教会」の三つに大別されます。ユダヤ教をベースにしたキリスト教の発端、展開、近代化への道筋、EUの設立にいたる道筋を再構成します。

5月30日(水)18:30-21:30

第2回 プロテスタントとアメリカの行動原理

アメリカ建国の基礎になった、ピューリタニズムとはなにか。宗教改革のロジックと、その社会的意味、勤勉のエートス、自由と民主主義など、アメリカ的価値観と行動原理について、その基本の基本から学び直します。

6月13日(水)18:30-21:30

第3回 イスラム文明の世界

イスラム教、イスラム社会は、日本人にわかりにくいと言われます。一神教の中で、最も合理的で体系的なイスラム教が、なぜキリスト教文明に遅れをとるに至ったのか。イスラム世界の近代化はなぜ困難なのか。イスラム法の論理とイスラム文明の実態を学びます。

6月27日(水)18:30-21:30

第4回 ヒンドゥー教とインド文明

ヒンドゥー教は、バラモン教をもとに、カースト制や輪廻の思想など特有の思考と行動をインド社会に根付かせました。インド文明の停滞と、IT革命後の急速な成長力の秘密はなにか。将来への可能性を秘めたインド社会の実像を考察していきます。

7月11日(水)18:30-21:30

第5回 中国文明と儒教・仏教

中国ではなぜ、政治が最優先されるのか。確立した政治思想である儒教は、なぜ仏教や道教で補完される必要があったのか。中国社会の基本構造を理解しつつ、儒学の歴史を再構成し、文化大革命、改革開放、市場経済の現代中国にいたる全体像をつかみます。

7月25日(水)18:30-21:30

第6回 日本人と宗教

宗教をベースにした世界の主要文明と比較すると、日本は特異な歴史をもっています。その特徴は、比較宗教学の視点によるなら、くっきり浮き立たせることができます。日本人の知らない、意識できない日本の姿を、仏教、神道、儒教の関係に探ります。

参加申込

受付は終了いたしました。

橋爪大三郎

橋爪大三郎
(はしづめ・だいさぶろう)

東京工業大学教授

 

1948年生まれ。 東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学 。1996年より現職。
理論社会学、宗教社会学等を専門とし、宗教、社会はもちろんのこと、政治・経済、思想・哲学等幅広い分野で言論・著述活動を行っている。

 

主な著書

agora風景