田口佳史さんに問う中国古典【老荘思想】

※受付は終了いたしました。

困難な時代に向き合うための知恵

仕事でも人生でもうまくいっているときは、基本的にやり方を変える必要はありません。問題が生じない限り、好調のままどんどん進んでいけばよいのです。

一方で、時代の大きな転換期や自分ではどうにもできない困難にぶつかったときには、やり方や考え方を180度変える必要があります。いま、私たち日本はそんな革新のときにあるのではないでしょうか。

「老子」「荘子」に代表される「老荘思想」には、閉塞感に包まれた時代にあって、人生を「苦」から「楽」へと転換するためのヒントがあります。

目先のことに煩わされることなく、困難をさらりと受け止める、さらには21世紀という新しい時代の息吹を前向きなエネルギーとする、絶対自由な境地をめざしてみませんか。

田口佳史

“腹に落ちて”学ぶ

老荘思想は、言葉や文章で説明することが難しいと言われています。頭で理解するものではなく、「なるほど」と納得し、“腹に落ちて”学ぶことを重視するからです。40年以上にわたって中国古典思想の研究と普及に従事してきた田口佳史さんに導かれながら、「老荘思想」の本質を、現代の諸問題に関連づけ、納得するまで問答します。

「老荘思想」とは

中国で生まれた代表的な思想のひとつで、「老子」「荘子」が大家であることから「老荘思想」と呼ばれます。「道」(タオ)と呼ばれるキーワードを軸に思想を展開するので、「道家思想」という呼び名もあります。同時期に生まれた「儒家思想」(孔子・孟子)と並んで、中国の政治や社会に大きな影響を与え、日本では、禅の教えや茶道とも共通する点が指摘されています。

秩序を重視する儒家に対し、世俗離れした隠遁者のイメージから敬遠されることもありましたが、要素還元・分析といった科学的アプローチの限界が叫ばれる昨今にあって、改めて注目が集まっています。

お勧めしたい方

老荘の思想・考え方をビジネスや人生に役立てたい方

生きる上での哲学や価値観の重要性を認識し、醸成したい方

参加者の声

2010年度開催の「田口佳史さんに問う中国古典【老荘思想】」に参加した方の声

  • 現在抱えている課題の対応策だけでなく、人生の歩み方の参考になる示唆に富んだ内容でした。
  • まさに自分が悩み、めざしたい姿・心構えを学べました。無・水・柔など含蓄のあるメッセージは自分の今後の支えになると思います。
  • 老荘思想のみを解説刷るのではなく、中国古典思想全体の中での位置づけをお話いただき、思想ごとのよしあしを問うような狭い発想を打破していただきました。一人ひとりに真摯に向き合っていただくことで、先生の真剣さに加えてまさに老荘思想の実践を見る思いがしました。
  • 全く基礎知識もなしに講座に臨んだが、啓発されっぱなしで非常に感銘を受けた。これからの人生に大いに参考になった。振り返り、また新たな発見もして、豊かに(知足者冨)人生を過ごしたいと思う。一緒に参加された方々の意見・感想もまた参考になった。
  • 環境問題もあり、今後は成長でなく縮小の時代になると考えます。「下り坂」社会においては老荘思想はやはり有効と思われました。いかに心地よく、円滑に縮小していくかの世界。

開催概要

日程:2012年 4/9、4/23、5/14、5/28、6/11、6/25(すべて月曜日) 全6回

時間:18:30-21:30(3時間)

定員:25名

会場:慶應丸の内シティキャンパス

参加費:105,000円(税込) 割引制度 キャンセル規定

講座内容

4月9日(月)18:30-21:30

第1回 グローバルを越えた視点を養う

「天下の万物は有から生じ、有は無から生ず」

グローバリズムの進展は、世界の冨を増大させる一方で、環境や食糧といった国際問題をも増幅させています。いま私達に必要なのは、グローバルを越えたもう一段広い視座を持つことです。

宇宙から地球を眺めるような広大無辺な無限の見地から、物事の本質を捉え直します。

4月23日(月)18:30-21:30

第2回 共生融合の思想を持つ

「水は万物に利して争わず」

「対立・競争」から「共生・共創」へと、社会の舵取りが変わりつつあります。組織と個人がともに一歩進んで、自分にこだわらない精神的成熟が求められています。

自分の主張や形を持たないことで、相手に合わせ、良い点を取り入れ、エネルギーを与え合う、共生融合の思想を考えます。

5月14日(月)18:30-21:30

第3回 人と組織の有機性を理解する

「陰陽和して元となす」

組織も個人も日々刻々と変化し、成長し、再生を繰り返しています。全ての物事が相互に依存し合い、影響を与え合う動態的な存在でもあります。

人と組織が有機体であることを認識し、感情・感性といった不可思議なものをも取り込んで、ダイナミズムを作り出す重要性を理解します。

5月28日(月)18:30-21:30

第4回 のびやかに発想を転換する

「逍遙に遊ぶ」

あらゆる組織と立場で発想の転換が叫ばれています。しかし変えることには、必ず痛みと不安がつきまとい、それゆえ変革は難しいものとされます。

しがらみを越えて、自由にのびやかに無限の発想を切り拓き、価値転換を謳いあげる老荘思想から発想転換を学びます。

6月11日(月)18:30-21:30

第5回 とらわれない生き方を目指す

「大鵬の如く飛べ」

人は誰もさまざまな悩みを抱えながら生きています。悩みからの解放は、人類永遠の課題とも言えるでしょう。

悩みにとらわれずに生きるためにはどうすればよいのでしょうか。老荘思想に散りばめられた珠玉の言葉を頼りに、大いなる達観の境地に挑みます。

6月25日(月)18:30-21:30

第6回 絶対自由の境地を求めて

「生を養う」

生まれたからには愉快な人生を生きたいものですが、そのコツはどこにあるのでしょうか。

老荘思想は、自分と他者との相対的な相違や、人間を区分差してみることを否定します。自分を縛るさまざまな因果を超越した、絶対自由の境地を考えます。

参加申込

受付は終了いたしました。

田口佳史

田口佳史(たぐち・よしふみ)

東洋思想研究家、株式会社イメージプラン代表取締役社長

 

1942年東京生まれ。新進の記録映画監督として活躍中、25歳の時タイ国バンコク市郊外で重傷を負い、生死の境で「老子」と出会う。奇跡的に生還し、以降中国古典思想研究四十数年。東洋倫理学、東洋リーダーシップ論の第一人者。
企業、官公庁、地方自治体、教育機関など全国各地で講演講義を続け、1万名を越える社会人教育の実績がある。 1998年に老荘思想的経営論「タオ・マネジメント」を発表、米国でも英語版が発刊され、東洋思想と西洋先端技法との融合による新しい経営思想として注目される。

 

主な著書

agora風景