田口佳史さんに問う
【幸せな人生の指南書『菜根譚』】

人生は噛みしめるように生きる

『菜根譚』という書名は「堅い菜根をかみしめるように苦しい境遇に耐えれば、人は多くのことを成し遂げられる」という故事に由来しています。中国 明代末期に洪自誠が著したとされるこの本は、儒家思想を中心にしつつも、老荘思想・禅の教えもふんだんに加味されています。処世訓の最高傑作として、我が国でも江戸期から広く読み継がれてきました。

人生の要諦が詰まったこの書は、読む人の心境によって大きく変化します。善行していればうまくいくという訳でもない、一筋縄ではいかない人生の機微を説き、説得力に富んだ『菜根譚』を、現代にひきつけて噛みしめるように読んでいきましょう。

 田口佳史

庶民の中国古典『菜根譚』

政変による影響を、社会の上層部のみならず、庶民も受けるようになった明朝の末期。先行き不透明な社会にあって、自分で己を守っていかなければならない厳しい時代に、多くの庶民の心の支えとなったのが『菜根譚』でした。

四書五経に代表される中国古典の多くが社会指導者層に向けて書かれているなかで、庶民のための古典という『菜根譚』の特徴は比類のないものです。

お勧めしたい方

中国古典の思想・考え方をビジネスや人生に役立てたい方

生きる上での哲学や価値観の重要性を認識し、醸成したい方

開催概要

日程:2017年 4/3、4/17、5/8、5/22、6/5、6/19(すべて月曜日) 全6回

時間:18:30-21:30(3時間)

定員:25名

会場:慶應丸の内シティキャンパス

参加費:108,000円(税込) 割引制度 キャンセル規定

講座内容

4月3日(月)18:30-21:30

第1回 ものの見方・考え方

菜根譚という書名はそもそも何をもの語っているのでしょうか。昏迷し生き難い世の中も、自分のものの見方や考え方でガラリと変るもの。ものの見方・考え方の要点を学びます。


功名富貴こうみようふうきの心を放ち得下さば、便ち凡を脱すべし。道徳仁義の心を放ち得下さば、わずかに聖に入るべし。

4月17日(月)18:30-21:30

第2回 人との交わり方・接し方

他人がいなければ自分は成り立ちません。しかし他人がいるからこそ、悩みもまた多くあります。一体どうしたら良いのでしょう。人間関係における要点を理解します。


我、人に功有るも、おもうべからず。而るに、過たば則ち念わざるべからず。人、我に恩有らば、忘るべからず。而るに、怨みは則ち忘れざるべからず。

5月8日(月)18:30-21:30

第3回 心と身体の整え方

ひとくちに心身といいますが、心と身体の関係とその扱い方、その強化の鍵は一体どこにあるのでしょうか。最も効果的な心身の整え方を学びます。


徳を進め道を修むるには、個の木石ぼくせきの念頭を要す。

5月22日(月)18:30-21:30

第4回 暮らしと生活の過ごし方

人生とは毎日の暮らしの積み重ねです。したがって日々の暮らしの過ごし方、どのような心で生活をするかこそが、愉快な人生の原点なのです。


見るべし、天地には一日いちじつ和気わき無かるべからず、人心には一日も喜神きしん無かるべからざることを。

6月5日(月)18:30-21:30

第5回 逆境への向き合い方

人生は順境逆境の繰り返し。しかし、逆境の受け止め方で人生は変ります。逆境への正当な向き合い方を説きます。


耳中じちゆう、常に耳に逆うの言を聞き、心中、常に心にもとるの事有らば、纔かに是れ徳に進み行いを修むるの砥石しせきなるのみ。

6月19日(月)18:30-21:30

第6回 豊かな生き方・働き方

「結局人生をどう生きたら良いのか」、全篇を通じて『菜根譚』ではこのテーマが貫かれています。苦労と困難の人生を逆転し、心豊かで愉快な人生を獲得する秘訣に迫ります。


道徳に棲守せいしゆする者は、一時に寂寞たるも、権勢に依阿いあする者は、万古ばんこ凄涼せいりようたり。

参加申込

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田口佳史

田口佳史
(たぐち・よしふみ)

東洋思想研究家、株式会社イメージプラン代表取締役社長

 

1942年東京生まれ。新進の記録映画監督として活躍中、25歳の時タイ国バンコク市郊外で重傷を負い、生死の境で「老子」と出会う。奇跡的に生還し、以降中国古典思想研究四十数年。東洋倫理学、東洋リーダーシップ論の第一人者。
企業、官公庁、地方自治体、教育機関など全国各地で講演講義を続け、1万名を越える社会人教育の実績がある。 1998年に老荘思想的経営論「タオ・マネジメント」を発表、米国でも英語版が発刊され、東洋思想と西洋先端技法との融合による新しい経営思想として注目される。

 

主な著書