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慶應丸の内シティキャンパス(慶應MCC)は慶應義塾の社会人教育機関です

慶應MCC
平野昭

この時代が解るとぐっと面白くなる、1770~1830年の魅力に迫る

オクスフォード音楽史事典に「1770年~1830年、ベートーヴェン時代(Beethoven Age)」という音楽史区分があるのをご存じでしょうか。古典派からロマン派へ、作曲家の個性が際立ち、音楽様式が変遷した時代です。ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、皆さん音楽を頭に浮かべイメージの違いを感じているのではないでしょうか。しかし音楽史学では、機能和声(調性和声)という共通した表現様式に支えられたひとつの時代として捉える見方があります。

本講座では、クラシック系譜において重要なこの1770~1830年の表現様式と精神に注目します。ハイドン、モーツアルト、ベートーヴェン、シューベルト、4人の作曲家を多面的に聴き比べその豊かな音楽を見つめることで、時代と彼らの魅力を再発見しましょう。

平野昭

講座の進め方

講義に加え、作品や作曲家を演奏とともに紹介します。演奏をたくさん聴いて、感じて、味わうことで新たな気づきや感性の広がり、楽しみ方を広げましょう。皆さんの素直な感情の動きこそ豊かな鑑賞の一歩です。感想や疑問を大切に対話しながら進めます。

深く学んだ先で音楽の楽しみを更新

【系譜で読み解くクラシック音楽】シリーズは、知識を積み上げることそのものではなく、深く学んだ先で音楽の見え方・聴き方・楽しみ方を更新していくことを目指しています。深い理解のその先にある音楽の魅力をご一緒に探してまいりましょう。

おすすめする方

  • クラシック音楽史や作曲家について研究し、より深く楽しみたい方
  • 古典派やロマン派、クラシック音楽の豊かな魅力を楽しみたい方

講師

平野昭

平野 昭 ひらの・あきら

音楽評論家、静岡文化芸術大学名誉教授、日本ベートーヴェンクライス代表

1949年横浜生まれ。武蔵野音楽大学大学院音楽学専攻修了。研究領域は西洋音楽史と音楽美学。主として1700~1949年までのドイツ圏の作曲家と作品研究、J.S.バッハからR.シュトラウスまで。尚美学園短大助教授、沖縄県立藝術大学教授、静岡文化芸術大学教授、慶應義塾大学教授を歴任、この間東京藝術大学、国立音楽大学、東京音楽大学、桐朋学園大学、京都市立芸術大学、愛知県立芸術大学、成城学園大学、立教大学、横浜市立大学等の非常勤講師も勤める。論文にはシューベルトのピアノ・ソナタ論、ブルックナーの交響曲論、ベートーヴェンのさまざまな作品論等多数。
所属学会:日本音楽学会・国際音楽学会・18世紀学会・三田芸術学会・三田哲学会各会員。日本ベートーヴェンクライス代表。三田芸術学会会長。

主要著書

  • 音楽キーワード事典
  • ベートーヴェン事典
  • ベートーヴェン:カラー版作曲家の生涯
  • ベートーヴェン:作曲家・人と作品
  • ベートーヴェンとピアノ:限りなき創造の高みへ
  • ベートーヴェン:革新の舞台裏

開催概要

開催形態 ハイブリッド開催(対面(キャンパス)、オンライン)
日程 2026年 5/16、5/30、6/13、6/27、7/18、8/1(すべて土曜日)
欠席時は録画映像の視聴が可能です。
時間 9:30-12:30(3時間)
定員 25名
会場 慶應丸の内シティキャンパス、オンライン(Zoom)
参加費 115,500円(税込)
割引制度・キャンセル規定
お問い合わせ 担当:湯川
03-5220-3111  個別相談 資料請求

講座内容

第1回 5月16日(土)9:30-12:30(3時間)

新ジャンルの誕生、時代のレガシー

この時代を特徴づける機能和声(調性和声)は、バロック様式との本質的な違いです。そして古典派最大のレガシーは交響曲、弦楽四重奏曲、ピアノ・ソナタというバロック時代までにはなかった新しいジャンルの創出でした。そしてこれら多楽章の第1楽章にソナタ形式という共通する音楽形式を確立します。レガシーの始まりJ.ハイドンの偉大さ、ディヴェルティメントからパルティーエン、クァルテットへの発展など、時代の流れと共に変化・発展したこの"レガシー"を見つめます。

第2回 5月30日(土)9:30-12:30(3時間)

献呈作品の聴き比べ、ジャンルを超えた作曲家比較

プロイセン国王フリードリヒ・ヴィルヘルム二世はハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンから作品を献呈されています。ジャンルや編成の異なるそれら作品を比べると作曲家の違いや魅力が新たに見えてきます。エルデディー伯爵、ロプコヴィッツ侯爵、ラズモフスキー伯爵、ガリツィン公爵など音楽愛好貴族への献呈作品に注目します。

第3回 6月13日(土)9:30-12:30(3時間)

新たな視点で見つめる室内楽の魅力、編成

弦楽四重奏曲のように楽器編成が確定したジャンルはむしろ稀で、室内楽の編成は実に多彩です。なかでも管楽器編成は二重奏から八重奏、さらには13管楽器のためのセレナーデまであり、しかも ”野外用の室内楽” でした。また、シューベルトがロマン主義を語る上で重要であり、ベートーヴェンとは全く別世界の音楽をつくり出したことは特にこの弦楽作品からよくわかります。
正当的編成から変則的編成まで、楽器の活躍からその面白さなど、室内楽の魅力を新たな視点から探りましょう。

第4回 6月27日(土)9:30-12:30(3時間)

室内楽の傑作、ハイドンのピアノ三重奏

ハイドンには45曲ものピアノ三重奏曲があります。現在ではあまり演奏される機会がありませんが、「古典派室内楽の傑作」と評されます。それはなぜなのか、どんな音学的魅力があるのか、一方でなぜピアノ四重奏曲・五重奏曲は少ないのか。チェンバロ用に始まり初期フォルテピアノとの三重奏に発展したハイドンの創造力、表現力と、それらが象徴する時代の音楽を他の3人の作曲家作品を交え、注目します。

第5回 7月18日(土)9:30-12:30(3時間)

モーツァルトのオーケストラに秘められたウィットと遊び

モーツァルトのディヴェルティメントやセレナーデには、さまざまな音楽が統合・混合されています。たとえば有名な《ハフナー・セレナーデ》には交響曲と協奏曲が隠されていますし、一般的ではない特別な楽器編成の作品も少なくありません。モーツアルトの作品からこの時代に最大化したオーケストラの魅力を掘り下げてみましょう。

第6回 8月1日(土)9:30-12:30(3時間)

ベートーヴェンの原曲と自作編曲作品、編曲というメディア

近年の研究により、ベートーヴェンの自作編曲の実像が明らかになってきました。多くは第三者の編曲を彼が監修・加筆したものであった一方、確かな自作編曲作品も判明しています。原曲と自作編曲を比べることでその編曲の心、さらにはメディアであり、戦略であり、文化創造であった当時の「編曲」の価値・意味を探ります。皆さんの音楽の聴き方や楽しみ方、受容の豊かさにもつながることでしょう。

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