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慶應丸の内シティキャンパス(慶應MCC)は慶應義塾の社会人教育機関です

慶應MCC
詩森ろば

社会問題に切り込んだ『御上先生』の脚本を通じて、考える力を磨く

『御上先生』(TBSドラマ)の脚本づくりで取材する中、日本の教育が今【考える力】について、もがきながら模索していることを知りました。これは教育に限らず、転換期にある今の日本において、私たち大人も含め、あらゆる場面で必要な力でもあるように思います。

脚本の仕事はゼロからイチをつくる、考える力がないとできない仕事です。脚本を書く上で「発想」や「論理構築」は不可欠ですし、テーマを深めていくためには、考え続けなければなりません。

本講座では、脚本の技術の一端に触れるとともに、『御上先生』の世界観や扱った題材を用いて、答えの出ない問いに向き合い、互いに異なる意見を寄せ合う中で、考えを深めることを目指します。

詩森ろば

進め方

各回とも、テーマに関連した事前課題に取り組んだ上でご参加いただきます。回によって、講義と対話で進むものや演習中心で進むものなどあります。都度ご案内しながら進めます。

おすすめする方

  • 『御上先生』誕生の舞台裏や脚本家の目線・技術を知りたい方
  • 詩森ろばさんと社会問題について自分事化して考えてみたい方

講師

詩森ろば

詩森ろば しもり・ろば

脚本家・劇作家・舞台演出家

岩手県盛岡市出身。1993年、劇団風琴工房旗揚げ。以後ほとんどの脚本とすべての演出を担当。2018年よりserial numberとして活動している。全国どこへでも飛び回る綿密な取材で、多彩な題材を他にない視点で立ち上げる。外部作品提供も多数。
2016年『残花』『insider』により紀伊國屋演劇賞個人賞、2020年 映画『新聞記者』により日本アカデミー賞優秀脚本賞、2021年『All My Sons』(作 アーサー・ミラー)『コタン虐殺』により読売演劇大賞優秀演出家賞、ほか受賞多数。2025年ドラマ日曜劇場『御上先生』脚本全話担当。

主要著書

  • 御上先生 シナリオブック
  • 記憶、或いは辺境

開催概要

開催形態 ハイブリッド開催(対面(キャンパス)、オンライン)
日程 11/6(木)、11/27(木)、12/18(木)、2026年 1/15(木)、2/4(水)、3/20(金祝)
欠席時は録画映像の視聴が可能です。
時間 第1回―第5回 18:30-21:30(3時間)、第6回 14:00-17:00(3時間)
定員 25名
会場 慶應丸の内シティキャンパス、オンライン(Zoom)
参加費 110,000円(税込)
割引制度・キャンセル規定
お問い合わせ 担当:鈴木
03-5220-3111  個別相談 資料請求

講座内容

第1回 11月6日(木)18:30-21:30(3時間)

『御上先生』の脚本ができるまで

『御上先生』はどのようにしてつくられたのか。これまでのキャリアや他の作品にも触れながら、脚本家の仕事についてご紹介します。また、行った取材から書くまでのプロセスをシェアすることで、脚本づくりにおける「考える」プロセスを追体験していただきます。

第2回 11月27日(木)18:30-21:30(3時間)

脚本づくり体験から考える

谷川俊太郎氏の『みみをすます』を用いて、グループでシーンを考えます。ワークを繰り返すことで文字の立体化であるシーンが次第に深まることを実感するとともに、その中で本質を掴んでいくプロセスを体験します。

第3回 12月18日(木)18:30-21:30(3時間)

『御上先生』で扱った問題から考える(1) 立場の違いで変わる景色を体感する:原爆投下の是非

原爆投下は是か非か。多くの日本人が見解を一つにしているこの問いに対し、アメリカでは原爆投下は仕方がなかったと教えられると『御上先生』で書いたことが、大きな反響を呼びました。相手の立場に立って考えるディベートを通じて、この問題を深く掘り下げて考えてみます。

第4回 1月15日(木)18:30-21:30(3時間)

『御上先生』で扱われた問題から考える(2) タブーと無関心が深刻化させるもの:生理の貧困

新型コロナ以降、日本でも生理の貧困に関する問題が取り上げられましたが、『御上先生』でこのことに触れた際、いまだ生理そのものについてのタブー感が存在することを実感しました。なぜ触れられないのか。その背後に何があるのか。日頃、話題にすることのないこの問題をきっかけに、探索してみましょう。

第5回 2月4日(水)18:30-21:30(3時間)

御上先生で扱われた問題から考える(3) 理想と現実の乖離を乗り越え、巨象を動かすには:教育改革

日本のこれからを考える上で、重要となる教育のあり方について、実際に教育の現場に身を置くプロフェッショナルの意見を伺いながら、教育者になったつもりで考えてみたいと思います。どのような教育が必要とされているのか。どうすれば実現できるのか。専門家を交えて、地に足をつけた議論をする中で、この壮大な問いに挑んでみたいと思います。

ゲスト講師 寺田 拓真(元文部科学省 教育改革推進室専門調査官、福山市教育委員会 学校教育部参与)

第6回 3月20日(金祝)14:00-17:00(3時間)

「答えの出ない問い」について考える

日本には重要な問題ながら、触れてはいけないものと蓋をされてきた問題、自分には関係ないものと見過ごされてきた問題、どこから手を付けるべきかわらかないと先送りにされてきた社会問題がたくさんあります。さらには“ Personal is Political”と、今は注目されていないものの、社会全体で考えるべき問題もあるように思います。
こうした『答えの出ない問い』を寄せ合い、講師の問いかけのもと、皆さんとともに深くじっくりと考えることで考える力を磨きます。

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