
禅の考え方の根本は、「捨てる」ことと「自分自身を生きる」というところにあります。
大きく変化し続ける社会環境の中で、わたしたちは自分自身の不安や欲望、執着に振り回され、時に自信を失い、何を選択してどう生きたら良いのか、わからなくなることがあります。
そんな時、禅の考え方や先達の教え・生き方を学ぶことは、わたしたちが納得して自分自身の人生を歩んでいくための手引きとなることでしょう。
また、わたしたちはつい頭で考えることだけに一生懸命になり、身体・感覚器に意識を向けることを忘れがちです。最終回では豊かな自然に囲まれた禅寺に赴き、意識的に身体を使って感覚を研ぎ澄ませ、講座での学びを確認してみましょう。

課題として講義動画(30~60分程)の事前視聴および感想・質問の提出、提出課題のクラス全体での共有を行う予定です。当日は講師や参加者同士でのお話、質疑応答、坐禅を行います。
第5回は禅寺に赴きます(現地集合・現地解散、交通費各自負担)。オンラインでは参加いただけません。欠席された方に限り、講話部分の記録を後日提供する予定です。
各回、禅修行の一つである坐禅を行います。初めての方向けに丁寧に指導いたします。体調に応じて椅子のご利用も可能です。禅寺での各種体験も初めての方を前提に実施します。僧侶の案内に従い、不明点があれば遠慮なくご質問ください。(指導:東京禅センター)

東京大学大学院人文社会系研究科博士課程を修了、博士号取得。1997年京都紫野大徳寺専門道場に掛搭。2011年山梨県甲州市塩山妙心寺派乾徳山恵林寺副住職、2014年住職に就任。各地の講演会で禅について、また禅僧の観点から社会問題について熱く語り、恵林寺の坐禅会には遠方からも参加者が集まる。2016年 NHK SWITCHインタビュー達人達「立川談春×古川周賢」出演。
| 開催形態 | ブレンディッド 第1回~第4回:ハイブリッド(対面・キャンパス) 第5回(恵林寺):対面 |
|---|---|
| 日程 | 2026年 4/4(土)、4/25(土)、5/16(土)、6/6(土)、7/4(土) |
| 時間 | 第1~4回:13:30-16:30(3時間)、第5回:10:30-16:30(6時間) |
| 定員 | 20名 |
| 会場 | 第1回~第4回:慶應丸の内シティキャンパス、オンライン(Zoom) 第5回:乾徳山 恵林寺(山梨県甲州市塩山小屋敷2280) |
| 参加費 | 115,500円(税込) ※恵林寺までの交通費は各自負担(現地集合、現地解散) 割引制度・キャンセル規定 |
| お問い合わせ | 担当:柳 03-5220-3111 個別相談 資料請求 |
第1回 4月4日(土)13:30-16:30(3時間)
禅では、「捨てる」ことを通じて、自分にとって本当に大切なもの、なくてはならないものを見つけ出し、本来の自分を取り戻していきます。第1回では仏教の基本的な教えに触れて、「苦しみ」と「迷い」の構造を理解し、その上で禅の「捨てる」思想を学びます。
第2回 4月25日(土)13:30-16:30(3時間)
禅の「捨てる」思想を実践した先には、どのような生き方があるのでしょうか。中国唐代の禅僧である臨済禅師は、「捨てること」を通じて到達する禅的な生き方を無位無冠の「一無位の真人」と呼び、鎌倉時代の禅僧である道元禅師は「仏道をならふといふは、自己をならふなり。自己をならふといふは、自己をわするるなり」と教えています。
禅の先達である臨済禅師や道元禅師の教えと生き方に、「捨てること」の実践という観点から触れてみましょう。
第3回 5月16日(土)13:30-16:30(3時間)
第3回では、すぐれた禅の先達の教えと生き方を、「自分自身を生きる」という観点から味わいます。また、広く大乗仏教の世界に目を向けると、出家することなく、わたしたちと同じように働き、家庭を守りながら仏教の教えを実践し、自分の人生を生ききった方が大勢おられます。そうした人たちの生き方を手がかりに、「自分自身を生きる」「納得して生きる」とはどういうことかを考えてみましょう。
第4回 6月6日(土)13:30-16:30(3時間)
これまでの学びをふまえて、現代社会において「自分自身を生きる」にはどうしたら良いのか、自分自身や抱えている問題に引き寄せて丁寧に考えましょう。
第5回 7月4日(土)10:30-16:30(6時間)
最終回は、山梨県甲州市の禅寺、乾徳山恵林寺を訪れ、豊かな自然の中で日常生活の「あたりまえ」を見つめ直し、講座での学びを「五感」を通して確認します。