慶應MCC agora講座

平藤喜久子さんと【見て、立って、感じる日本の神話と神々】

募集を終了いたしました。


【ブレンディッド】

回ごとに開催形態が異なります。各回指定の方法でご参加ください。


「神話を感じる」、「神と出会う」、などというと「ちょっとアブナイ?」と思われるかもしれません。しかし、人々はいつの頃からか現実の場にも神話を見いだしてきました。「この場所であの神が~をした」という場は海外にも日本にもあります。ゼウスが生まれた洞窟、アマテラスが籠った岩屋などなど。

日本では、その神々は神社に祀られ、人々の感謝や願いを受け止める存在になっています。初詣を行う人は、なんと毎年約7割ほどといわれます。さらに、神を描いたり、神話に着想を得たりして創作された文学や映画、アートと向かい合う人も多いでしょう。

実は身近な日本の神話を、日本人と神話や神の関わり方を、あらためて問い直してみませんか? そのためにはもちろん、神話を感じる場所の紹介や人々が神と出会う場所である神社の訪問も行います。文学とも向き合います。皆様がどのように神々と付き合ってきたのかもお聞きしながら、また海外の状況も知りながら、一緒に学んでいきませんか。

平藤喜久子

進め方

各回、事後に感想や講師に質問したいことを所定様式に記入し提出いただきます。感想と質問はクラス全体で共有し、さまざまな観点・経験からの感想を互いに味わい学びます。

おすすめする方

  • 日本の神話、文化について理解を深めたい方
  • 神話学の観点から世界と日本の神話について学んでみたい方
  • 日本の価値観の始原に触れ、人生や生活、仕事にいかしたい方

講師

平藤喜久子

平藤喜久子ひらふじ・きくこ

國學院大學神道文化学部 教授

学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程日本語日本文学専攻修了。博士(日本語日本文学)。専門宗教文化士。専門は神話学、宗教学。

日本神話を中心に他地域の神話との比較研究を行う。また、日本の神話、神々が研究やアートの分野でどのように取り扱われてきたのか、というテーマに取り組んでいる。日本や海外の学生のために、日本の宗教文化を学ぶための教材を作るプロジェクトにも携わっている。

主要著書


開催概要

開催形態ブレンディッド(各回指定の方法で参加)
第1・2・4・6回:ハイブリッド(丸の内キャンパスとオンラインのいずれでも参加可能)
第3・5回:現地(対面)
日程2023年 10/21(土)、11/3(金・祝)、11/18(土)、12/16(土)、2024年 1/20(土)、2/17(土) 全6回
時間14:00-17:00(3時間)
定員25名
会場第1・2・4・6回 慶應丸の内シティキャンパス、オンライン
第3回 神田神社、湯島天満宮
第5回 國學院大學博物館
参加費 110,000円(税込)

※会場(第3・5回含む)までの交通費は各自ご負担ください。
※宝物館等を拝観される場合の拝観料は各自ご負担ください。


agoraメンバーシップは講座参加費の割引と講演会の受講券がセットになったお得な制度です。詳しい内容はこちらをご覧ください。


講座内容


10月21日(土)14:00-17:00

第1回神話とは何か~日本の神話の基礎知識

「神話」という言葉は誰もが知っている言葉ですが、日本神話、ギリシャ神話、インド神話、北欧神話など、世界の「神話」を見てみると、伝えられ方はさまざま。神話とはいったい何なのでしょう?そして日本神話とは、どういうものなのでしょうか。なぜ神話が求められたのか、神話の裏側も探っていきます。


11月3日(金・祝)14:00-17:00

第2回神とはなにか~古今東西 日本の神々、人間が神になる?!

神をタイプ別に分類してみます。世界の神話の神々と比べつつ、日本の神々を考えると、どんな特徴が見えてくるでしょうか。神々を祀る神社についても、どんなタイプの神なのかという視点からのアプローチを試みます。


11月18日(土)14:00-17:00

第3回フィールドワーク 神様が祀られている神社

神と神社の関係に注目して神社に出かけてみましょう。神社をお参りするときのポイントを押さえておくと、これまでとは違った楽しみ方ができます。

  • 行先
  • 神田神社、湯島天満宮 ※状況により行先が変更となることがあります。

12月16日(土)14:00-17:00

第4回神々の歴史~古代から近現代まで

今、わたしたちが見て、知っている神々の姿は、古いのでしょうか、新しいのでしょうか。古代の人たちは、どのような神を見て、感じていたのでしょう?神の歴史を紐解きながら、現在の姿を考えます。


1月20日(土)14:00-17:00

第5回フィールドワーク 國學院大學博物館

神道の歴史を展示している博物館を訪問し、実際にモノを見て、神道、神の姿を学んでいきます。

  • 行先
  • 國學院大學博物館 ※状況により行先が変更となることがあります。

2月17日(土)14:00-17:00

第6回文学・アートにみる神話と神々

神話が伝える神々の姿は、文学やアートにもさまざまに影響を与えてきました。私たちと神話、神々の関わりを、そうした作品から読み解いていくこともできるでしょう。ギリシャ悲劇、日本神話、芥川龍之介、心理学をキーワードに神話の読み解き方を考えます。

  • 参考文献
  • ソポクレス『オイディプス王』(岩波文庫)、芥川龍之介『素戔嗚尊』『老いたる素戔嗚尊』(青空文庫)

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